フェリス女学院大学附属図書館読書運動プロジェクト「フェリスの一冊の本」
2016年度文学散歩に行きました

 毎年メンバーが楽しみにしている文学散歩。今年は8月3日(水)に4名の学生メンバーと2名の職員とで、鎌倉の葉祥明美術館と鎌倉文学館に出かけました。
 JR北鎌倉駅から歩いて5分ほどの場所に葉祥明美術館があります。葉祥明さんは、地雷問題を考える機会を与えてくれた絵本『サニーのおねがい 地雷ではなく花をください』でも有名な絵本作家で、館内に展示された絵の一枚一枚に「平和」への想いが溢れていました。今年度の読プロテーマは「平和を考える―平和をつくりだすために―」なので、メンバーには一層感慨深かったようです。美術館の建物はとても可愛らしい洋館で、気温が8月にしてはあまり暑くなく、細かい雨が降ったり止んだりして空気がしっとりと湿っており、高原の避暑地にいるかのような優雅な気分に浸ることができました。
 午後には鎌倉文学館を訪れました。門から受付までかなりの距離があり、鬱蒼とした森の小道を進んでいくので、すぐそこに木の妖精が隠れているような幻想的な雰囲気に包まれます。旧前田侯爵家別邸という美しい館内では、常設展「鎌倉ゆかりの文学」と、特別展示の「たかどのほうこの世界」を見学しました。絵本作家のたかどのほうこさんには、代表作『まあちゃんのながいかみ』の他にもたくさんの作品があることを知り、興味深かったです。昨年の文学散歩で展覧会を見学した佐野洋子さんとのコラボ作品を発見し、喜ぶメンバーの姿もありました。
 文学散歩は読プロの活動の中でも、学生が楽しみにしているイベントの一つです。授業期間中はゆっくりとメンバー同士で話をする時間がないので、コミュニケーションをとって絆を深めるよい機会にもなりました。

思わず足を踏み入れたくなる葉祥明美術館

鎌倉文学館は広い芝生のお庭も素敵

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