フェリス女学院大学附属図書館読書運動プロジェクト「フェリスの一冊の本」
04-7・お知らせ
2003年5月30日発行『読書運動通信4号』掲載記事7件中7番目
本学英文学科の主催で下記のフォーラムが開催されます
〜絵本を楽しむ〜フェリス女学院大学国際絵本フォーラム
FERRIS World of Picture Books FORUM
 かわいいうさぎの絵で、おなじみのピーターラビット、その誕生の秘密、そして
その魅力を、フェリスの「国際絵本フォーラム」で、楽しく学んでみませんか。
6月20日・21日の両日、〈ピーターラビットの生みの親〉ビアトリクス・ポター
研究の第1人者、英国のジュディ・テイラー氏をお招きし、ポターの生涯と作品
について講演会を行います。世界で1番有名な、いたずらっ子のうさぎは
どのようにして生まれたのでしょうか。作者ポターは、すぐれた画家であった
と同時に、農業に従事し、牛や羊を育て、また湖水地方の広大な土地を国民に遺した
自然保護活動(National Trust)の先駆者でした。ポターとその作品をこよなく
愛したジュディ・テイラー氏が、写真と資料を使って楽しく解説してくれます。
また絵本について、もっと詳しく知りたい方は、シンポジウムにも
ぜひ参加して下さい。日本の絵本界を作り育てた松居直氏、絵本研究の第1人者、
吉田新一氏、そして英国の絵本編集者ジュディ・テイラー氏が、
それぞれの立場から絵本の未来を語ってくれます。
来場者の方も討論に参加したり、質疑応答ができるシンポジウムです。

フォーラム
日時:6月20日(金) 13:10〜14:40
タイトル:「ビアトリクス・ポターの生涯」
日時:6月21日(金) 14:00〜14:50
タイトル:「ビアトリクス・ポターの絵本の魅力」

シンポジウム
日時:6月21日(金) 15:00〜16:20
タイトル:「絵本と未来」

●講師紹介●
ジュディ・テイラー
 英国の南ウエールズのガウアー生まれ。パブリックスクール、セントポールズ・
ガールズ・スクール出身。1951年より、出版社ボドリー・ヘッド社に勤務。
1981年より、フレデリック・ウォーン社の〈ビアトリクス・ポター・
コンサルタント〉に就任。児童書の編集者として、30年のキャリアを持ち、
みずからも10余冊の絵本のテキストを執筆。1986年、手紙、日記、写真など
多数の新資料を盛った画期的なポター伝を刊行。
現在、ビアトリクス・ポター・ソサイエティの代表。

松居直(まつい ただし)
 京都生まれ。1951年同志社大学法学部卒業後、福音館書店の創業に参画し、
編集部長、社長、会長をへて、97年より相談役、現在に至る。1956年、
月刊物語絵本「こどものとも」を創刊し、編集長として、赤羽末吉、長新太、
中川李枝子、安野光雅など、多くの絵本作家を世に出す。
また、『ももたろう』(65年サンケイ児童出版文化賞受賞)、『だいくと
おにろく』など多数の絵本を執筆。著書は『絵本とは何か』、
『絵本の森へ』(日本エディタースクール出版部)、『絵本・ことばのよろこび』
(日本基督教団出版局)など多数。

吉田新一 (よしだ しんいち)
 東京生まれ。立教大学卒業、同大学院文学研究科修了。立教大学教授、
日本女子大学教授を経て、現在、立教大学名誉教授。
日本イギリス児童文学会会長、絵本学会会長などを歴任。
著書に『イギリス児童文学論』(中教出版)、『絵本の愉しみ』(主婦と生活社)、
『絵本の魅力』、『絵本/物語るイラストレーション』、
『ピーターラビットの世界』(以上、日本エディタースクール出版部)、
訳書に『宝さがしの子どもたち』(福音館書店)、共訳に『妖精事典』(富山房)、
『エリナ・ファージョン伝』(筑摩書房)など多数。

●司会●
藤本朝巳(ふじもと ともみ)
 熊本生まれ。青山学院大学文学部卒業、現在、フェリス女学院大学文学部教授。
日本イギリス児童文学会理事(東日本支部長)。絵本学会運営委員。
著書に『絵本はいかに描かれるか─表現の秘密』、『昔話と昔話絵本の世界』
(日本児童文学学会奨励賞受賞、以上、日本エディタースクール出版部)、
『子どもに伝えたい昔話と絵本』(平凡社)、共訳に『子どもはどのように絵本を
読むのか』(柏書房)。翻訳に『七ひきのねずみ』(古今社)、『こびとと
くつや』、『どうぶつえん』、『トッケビのこんぼう』(以上、平凡社)など。
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