フェリス女学院大学附属図書館読書運動プロジェクト「フェリスの一冊の本」
2007読書シンポジウム報告-1
はじめに
私どもフェリス女学院大学附属図書館が、全学一丸となって、
「読書運動プロジェクト」の活動を開始して以来、5年が経ちました。
インターネット上に情報が氾濫し、本を読むという習慣や趣味を持つ人々が
年々少なくなっている今日、このままでは「本を読む技術」そのものが
失われてしまうのではないかという危機感から、この運動をはじめましたが、
その後も読む技術の衰退はとどまるところを知らないようです。
このような状況の中、図書館は従来どおりに知の遺産を保存するだけでなく、
もっと他にも果たすべき役割があるのではないかという気がしてなりません。
それらについて、出版、流通、評論、地域活動等をなさっている方々とともに、
「読書の現在」と「未来」に向けて有効な働きかけができないかを考えたいと、
このたびの読書シンポジウムを企画いたしました。
本日ご来場の皆様方とともに、コンピュータ時代の読書と図書館についての
考察を深め、未来へ向けての一歩を踏み出すことができれば幸いです。

フェリス女学院大学附属図書館長 文学部教授 三田村雅子
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