フェリス女学院大学附属図書館読書運動プロジェクト「フェリスの一冊の本」
2007読書シンポジウム報告-4
読書会と私
私たち読書運動プロジェクトは、核となる活動テーマとして「読書の楽しさを伝えること」を掲げています。
少しでも読書のキッカケになればと、毎月一回を目安に読書会を開催していますが、
皆でおこなう意見交換は、いろいろな人の考えを知ることができるので、
作品への新たなアプローチを得る貴重な機会になっています。
私は今年の読書会で、佐藤多佳子著『一瞬の風になれ』という作品に出会いました。
これまで私はスポーツ小説は体育会系で暑苦しいイメージがあり、敬遠していました。
読書会に参加することがなかったら、この作品も読まずじまいに終わったと思います。
しかし、ひとたびページをめくりだすと、何故もっと早く読まなかったのかと後悔の念さえ覚えました。
読書会に参加する事で私は新しい世界に触れるキッカケを得ることができたわけです。
私は、自らの経験を「本と出会える読書会」と名付け、他の学生にも知ってもらいたいと考えています。
が、読書会への参加者はあまり多いとはいえず、寂しく感じてしまいます。
これから先、どのように参加者を増やし、読書の輪を広げていくか、
このシンポジウムで課題の答えに少しでも近づきたいと思っています。

フェリス女学院大学日本文学科3年 読書運動プロジェクト 学生リーダー 高松彩子
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