フェリス女学院大学附属図書館読書運動プロジェクト「フェリスの一冊の本」
2007読書シンポジウム報告-30
閉会の辞
司会(吉澤)
先生方どうもありがとうございました。
閉会の言葉は、読書運動プロジェクト現リーダー、文学部日本文学科3年の高松彩子さんに
お願いしたいと思います。

高松
読書運動プロジェクト学生リーダーの高松彩子です。
私たち読書運動プロジェクトは、これまで読書の楽しさを伝えようという、
大切なミッションをこなしてきました。
私たちは、月に1〜2度を目安に、読書会を開催しています。
読書会に参加し、色々な人の意見を聞き、意見を交換することによって、
自分ひとりで読んでいたのでは気付かなかったとことに気付くことが、よくあります。
それが、読書はおもしろいと思うきっかけになるのではないかと、私は考えています。
今年のテーマは児童文学でした。
第3回読書会では、本屋大賞にもなった『一瞬の風になれ』という本を取り上げたのですが、
これまでスポーツ小説にほとんど興味がなかった私ですが、
「もっと早くこの本に出会えたら!」と思うほどこの本が好きになりました。
たぶん、読書会のテーマ図書にならなければ、私がこの本を手にとることはなかったと思います。
自分達で読書会を企画して読んでみることによって、私自身も、本とのいい出会いができました。
このことは、とても嬉しい体験でした。
フェリス女学院の図書館には、「私たちの今を読む」という、
現代作家の文庫本を集めたコーナーがあります。
先ほど三田村先生が少しご紹介くださいましたが、私たち読書運動プロジェクトの
学生メンバーが、皆に勧めたい本に手書きPOPをつけて展示しているコーナーです。
最初は、注目してもらえるかわからないと思っていましたが、図書館の方に聞いたところ、
結構、貸し出しされているということで、しかも、私が図書館に行くと、
このPOPをつけたコーナーの前には、いつも誰かいて本を選んでいるので、
読書のきっかけ作りの役に立てている実感がわき、嬉しくなりました。
私は本当に読書が好きで、それがきっかけで書店でアルバイトをしています。
読書運動プロジェクトに入ったのは、三田村先生の授業のときに本が好きだといったら、
図書館の読書運動プロジェクトを紹介されたからです。
皆と一緒に活動していくうちに、本を読むということのおもしろさにますます夢中になってしまい、
今はリーダーをさせていただいています。
私は、将来、学校の先生になりたいと思います。
生徒に本を読む楽しさを伝えていける先生になりたいです。
このプロジェクトでの活動を通し、私は、一人ではできないこと、
伝えきれないことも、皆でやればできるし、発見も多くなるということを学びました。
私が教員になったとき、クラス皆で本を読み、読んだ生徒自身が、
読書の楽しさを他のクラスの生徒に伝えていくようになったら、
私たちの読書運動は、あらたな広がりをもったことになります。
そんなふうに、読書の楽しさを皆で一緒に伝えていきたいと思ってます。
本日はお忙しい中、たくさんのご来場を賜り誠にありがとうございました。
先生方、ありがとうございました。閉会の辞とさせていただきます。

司会
皆様ありがとうございました。
本日のシンポジウムが、皆様の読書のお役に立てることを祈ります。
お帰りの際には、スタッフにアンケートをお出しくださいますよう、
よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
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