フェリス女学院大学附属図書館読書運動プロジェクト「フェリスの一冊の本」
朗読会「わたしの、ものがたり。―現代女性作家のまなざし―」を開催しました

 冬晴れの2月12日(月・祝)、読書運動プロジェクトのメンバーのうち朗読を活動の中心としている「朗読チーム」が、卒業後も朗読を続けているOG朗読グループ「すずの音(ね)」の皆さんとともに、神奈川近代文学館のホールで朗読会を開催しました。文学館との共催で行うこの朗読会も今年で8回目を迎え、来場者数は過去最高の160名を記録しました。毎回楽しみに足を運んでくださる常連の方もたくさんご来場になり、今回もご満足いただけたようです。
 今年度の朗読会のテーマは「わたしの、ものがたり。―現代女性作家のまなざし―」ということで、人気女性作家3名の作品を、マイクを使わず肉声だけで披露しました。朗読チームが読んだのは、安東みきえさん作『夕暮れのマグノリア』より「マーブルクッキー」と、角田光代さん作『Presents』より「名前」の2作品です。学生たちは講師の鈴木千秋先生の熱いご指導のもと、昨年の秋から今回の朗読会のために懸命に練習に取り組み、本番では堂々と読み上げることができました。
 また、先輩の「すずの音」は、本学の非常勤講師でもあるほしおさなえ先生作の『活版印刷三日月堂』より、「ちょうちょうの朗読会」をお届けしました。この作品は、先生が以前に「すずの音」の朗読を聴いてインスパイアされ、生み出されたお話だそうです。モデルとなっただけあって、とても心がこもった真に迫る朗読でした。公演の最後に、会場にお越しいただいていた作者であるほしお先生からも暖かいお言葉をいただき、出演者は感無量のようすでした。
 一般のお客さまからも「作品に引き込まれた」「昨年より上手になった」という多くのご感想をいただき、出演者たちは次のステップへのさらなる意欲が増したようです。今回の経験を活かし、来年度もよりいっそう素晴らしい朗読会をお届けしたいです。

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