フェリス女学院大学附属図書館読書運動プロジェクト「フェリスの一冊の本」
朗読会「物語から、始まる。―『不思議』のさきに見えるもの―」を開催しました

 2月11日(月・祝)、読書運動プロジェクトのメンバーのうち朗読を活動の中心としている「朗読チーム」が、卒業後も朗読を続けているOG朗読グループ「すずの音(ね)」の皆さんとともに、神奈川近代文学館のホールで朗読会を開催しました。文学館との共催で行うこの朗読会も今年で9回目を迎えました。来場者数は過去最高を記録した昨年よりはやや少ない129名でしたが、ときおり小雪がちらちらと舞うなかでの実施としては、盛況だったと言えるでしょう。
 今年度は「物語から、始まる。―『不思議』のさきに見えるもの―」というテーマで、宮沢賢治作「よだかの星」、宮部みゆき作「器量のぞみ」、太宰治作「葉桜と魔笛」の3作品を朗読チームの学生が読み、卒業生のすずの音がサン・テグジュペリ作・野崎歓訳「Le Petit Prince(小さな王子)」をお届けしました。
 大きなホールでマイクを使わず肉声だけで観客を引き付けるには、体全体から声を出す基礎の練習はもちろん、言葉一言ひとことに込める表現力を養う努力が欠かせません。学生たちは講師の鈴木千秋先生の熱いご指導のもと、昨年の秋から今回の朗読会のために懸命に練習を重ね、本番では練習のとき以上の力を発揮できたようです。
 一般のお客さまからも「のびのびと朗読されていてよかった」「いろいろなタイプの作品があり楽しめた」「来年も楽しみにしている」という多くのご感想をいただき、大変ご満足いただけたようです。出演者たちは次のステップへのさらなる意欲が増し、今回の経験を活かし、10回目となる記念すべき来年度もよりいっそう素晴らしい朗読会をお届けしたいと口々に語っていました。

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