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2004年度20-2・特集 クリスマスにお勧めの一冊-5 |
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2004年12月20日発行読書運動通信20号掲載記事3件中2件目
特集:クリスマスにお勧めの一冊
*この記事は1〜8まであります。
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★『銀河鉄道の夜』
この作品は宮沢賢治の代表作ですが、名前だけ知っている、
読んだけれどよくわからなかった、という方が多いのではないでしょうか。
実は私もその一人でした。
ジョバンニとカムパネルラは、なぜ銀河鉄道に乗っていたのか、
そしてそれはどこに向かうのか。
この作品は、一読しただけでは、幻想的な漠然としたものとしか
思えないかもしれません。
しかし、いつのまにか乗って来て、影のように消えていく
不思議な銀河鉄道の乗客たちとのかかわりの中、ジョバンニは
「幸(さいわい)」について考えるようになり、
「みんなの幸」を願うようになります。
この作品は、読んでわかろうとするのでなく、
読んで思うものかもしれません。
星空を見上げて、あなたは何を思いますか。
(吉澤小夏)
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