フェリス女学院大学附属図書館読書運動プロジェクト「フェリスの一冊の本」
24-2・特集1.ポーラエクスプレス感想文 第2弾!
2005年3月18日発行読書運動通信24号掲載記事4件中2件目
特集:1.ポーラーエクスプレス感想文第2弾!/2.2005年度の予定
おしらせ:ファンタジー関連おすすめの本
【絵本】…………絵本『急行 「北極号」』の感想
【映画】…………映画「ポーラーエクスプレス」の感想

・英文3年
【絵本】
とても良い、あたたかい話でした。
絵の方もやわらかく描かれていていやされました。
最後のページの、「大人になっても信じる心があれば、鈴の音は必ずなるんだよ」
という所は、この絵本が最も伝えたい事の1つなのかなあと感じました。
【映画】
映画ポーラーエクスプレスも、原作である絵本ポーラーエクスプレスと同様、
あたたかく、ほんわかとした映像で楽しめました。
主人公である男の子が車掌に声をかけられ北極号に乗ることによって始まるこの物語。
最後の男の子が家にたどりつくまでの過程を通して、
男の子の心の変化といった物を読み取ることができました。
また友情の大切さも、映画が教えてくれた1つであると思いました。
全体を振り返って、映画にも原作にも言える事は、やはり「信じる心が大切」という事。
クリスマスにぴったりの作品でした。

・修士器楽
【絵本】
子どもの頃の素直な気持ちを思い出させてくれる物語でした。
絵も色合いがあたたかで、やわらかい気持ちになりました。
【映画】
絵本で読んだ物語が、どのような映画になったのか、とても楽しみにしていました。
厳選された言葉と絵で語られる絵本では、読者が自由に想像力をふくらませられる
キャパシティの広さを感じましたが、映画では、温かな灯りが印象的な映像と
音楽に加え、登場人物達の会話から、より明確なメッセージ性を感じました。
私が心に残ったのは、車掌さんの
「行き先だけではなく、乗ったということが大切なんだ」
という台詞で、背中を押してもらった気持ちがしました。
映画も絵本も、ホッと心があたたかくなるような物語でした。

・修士器楽 
【絵本】
昔、主人公のように、そりの鈴の音を期待して無理して
夜中まで起きていた事を思い出しました。
【映画】
たった数分で読み終わってしまう絵本が
どれほどの効果を持って映画化されているのかなどと、
物語とは関係なく、観に行くには少々冷めた動機で地元の映画館に足を運んだ。
観客の中には、幼稚園生くらいの2人の子が居た。
吹き替え版の本編が始まってからは、映像のリアルさやスピード感も然る事ながら、
ハッとさせられるようなセリフがあったりして、
前方の席で映画の中へ感情移入して一喜一憂する幼稚園生と
同じように見入ってしまった。
観終わった時、登場する子どもたちの純真無垢で素直な心と懐疑的だった主人公の
「信じる」事の大切さを学ぶ過程を、感動の渦の中で一人噛締めて居ました。
映画の最初から最後まで一貫した
―ポーラーエクスプレスの線路のような―観る人に伝えたい
(受け取る側によって変わる)「何か」が保たれていたから、
CGの不自然さはあまり気にならずに、充実した時間を過ごしたように思えた。
 小学生の頃、雪の降ったクリスマス、朝早くに「鈴の音が聞こえる」と
両親に起され、本当に聞こえたかのように思い、寒いのに窓を開け放ち、
身を乗り出して空や通りを隈なく探して見えないのを諦め、
もう一度寝ようと家の中に目を戻し、枕元にプレゼントを見つけた時の喜びを
思い出しました。
映画を観て、素直になれた後は…思いっきり夢想に浸るのがオススメです。

・修士芸術
【絵本】
とても暖かいタッチの絵柄が魅力だと思いました。
1ページ、1ページに書かれた文章は短いのに、その行間や言葉に
込められた意味の深いこと!!
この作品は、読み返せば読み返すほど味の出てくる絵本です。
 子どもの頃の純粋な気持ちを思い出させてくれるこの作品が、
映画ではどのように解釈されてアレンジしたものになっているのか楽しみです。
【映画】
絵本の絵がそのまま忠実にCGで再現されていたのに感心しました。
原作の内容を踏まえつつ、そこにどのような付加要素を入れるのか
気になっていたのですが、話の内容を拡張するのではなく、
全体の雰囲気に合った映像とちょっとした話の追加がよかったなと思います。
ただ、原作の持つ世界観が好きだったので、映画で付け加えられた部分に
抵抗がありました・・・・・・。

・本学職員
【絵本】もうとっくに忘れてしまった子どもの頃の
クリスマスのワクワクした気持ちを思い出させるようなお話しでした。
絵本の色調もパステル調で童話らしく、主人公がトナカイの鈴を
プレゼントとして希望した事等、子どもの純心さにふれ、
殺伐とした現代にいる者としてホッと心なごむ時を過ごしました。
久しぶりに童話を読みその良さを感じました。
【映画】
むやみに人を信じることは馬鹿げている、大人になるにつれ
無意識にそのような認識を持ってしまっていた。
しかし、この映画で信じることの大切さを思い出した。
サンタを信じることだけでなく、友達を信じ、そして自分を信じる事。
当たり前の事だが、大切なのは見えるものばかりではないのだ。
 このメッセージこそが、サンタからのプレゼントなのかもしれない。
殺伐とした世の中であるが、この映画は心を暖かくしてくれた。

・本学職員
【絵本】クリスマスの朝、暗い中、枕もとにプレゼントがあるかどうか、
  手探りで探したのを思い出しました。クリスマスからお正月にかけては、
本当に楽しい時期でした。今は忙しくて、わずらわしいとさえ思っています。
 私には、もう鈴の音は聞こえなくなっているのですね。
でも、子どもたちには、いつまでも鈴の音が聞こえている
平和な世界であってほしいと思います。
【映画】
「北極号」が北極点に到達する迄、絵本を膨らませたスリルに満ちた大冒険に、
ハラハラした。どこかで見た事のある絵、景色。
頭の隅に眠っていた、絵・音楽・伝説いろいろなジャンルのクリスマスが、
ひとつづきの映画という表現となって、目の前に現れているように思えた。
都合で、日本語吹替版をたくさんの子ども達と観た。
北極号に乗った子ども達と同じように見えた。
だが、1人1人にそれぞれの北極点があり、自由に想像し、
いつまでも鈴の音が聞こえていてほしいと思った。

・本学職員
【絵本】
絵本なのに絵も内容も本格的で、映画をすでに見たように感じました。
しかし、文章が多少難しいので、本当に子どもが読めるものなのかとも感じました。
【映画】
絵本から長時間の映画になるには、どのように内容が増えるのかが
見る前から興味がありました。
実際に見ると、絵本からは思いもつかない、アクションシーンが数多く出てきて、
絵本もアメリカ映画になると、このように変わってしまうのか、
とショックを受けましたが、映像がとても美しく、
途中子供達が歌う声も大変きれいで、とても楽しく見ることができました。
ジェットコースターが、苦手な方は多少よってしまったのだろうと、
見終わってから思いました。

・修士器楽
【絵本】
クリスマスを楽しみに待っている子どもたちに、
ぜひ読んで頂きたい絵本だと感じました。
サンタさんの存在を不思議に思うことは、一度は誰もが経験することだと思います。
この絵本では、信じることは、思っているより個人的で自由なことを教えている、
夢のある本だと感じました。
【映画】
絵本を読み映画館へ足を運び、こどもの頃過ごしてきたクリスマスについて
思いおこす良い機会となりました。
大人も小人も温かい気持ちにさせてくれる、夢のある物語だと思いました。
主人公のわくわくハラハラという心情が伝わり、とても楽しめました。
Copyright(c) 2000-2006, Ferris University Library. All Rights Reserved.