フェリス女学院大学附属図書館読書運動プロジェクト「フェリスの一冊の本」
29・30-8・特.2 食と文学-2
2005年11月24日発行読書運動通信29・30合併特大号掲載記事16件中8件目
特集:1.携帯本/2・食と文学
お知らせ:1.文部科学省特色GP採択について/2.イベントについて
  
実際にはないけど食べてみたいもの
『不思議の国のアリス』 ルイス・キャロル/著 アリスはお姉さんが本を読むのに夢中になっているので
とっても退屈をしていた。そこにチョッキを着た白ウサギが
「大変だ! 大変だ!」とやってきた。興味を引かれたアリスは
ウサギの後を追って穴の中へ入っていった。
そしてアリスの不思議な国への冒険が始まった。
何と言っても『不思議の国のアリス』に出てくる、
大きくなったり小さくなったりするお菓子です。ウサギを追い掛け、
穴に落ちたアリスを最初に待ち構える不思議が、「わたしをお食べ」や
「わたしをお飲み」といったお菓子や飲み物。
困惑しつつもそれらを口にするアリス。
こんな不思議な食べ物があったら面白いと思います。
大きくなったら、校門から八号館まで数歩で行けるはずですから、
楽チンですよね。遠くまで見渡せるのも良いです。何より、驚かれます。
そんなびっくりした人たちの目の前で、小さくなるための物を一口。
唖然とする人々に追い撃ちをかけるようにもう一口。
しゅるしゅると小さくなって、その場から逃げ出したら
どんなに愉しい悪戯でしょう!それを見た人たちを
一瞬にしてナンセンスな世界へ誘うことが出来ます。
白昼夢のような出来事を見た人々の驚愕の表情を、何でもない日に、
パーティーのお茶を啜りながら見ることが出来たら愉快だろうな、と思います。
夢か現か幻か。そんなファンタジックな不思議で素敵な現象を
私も起こしてみたいものです。
(英文3年 佐藤洋子)
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