フェリス女学院大学附属図書館読書運動プロジェクト「フェリスの一冊の本」
29・30-10・特集.2 食と文学-4
2005年11月24日発行読書運動通信29・30合併特大号掲載記事16件中10件目
特集:1.携帯本/2・食と文学
お知らせ:1.文部科学省特色GP採択について/2.イベントについて
 
読んでからはまったもの
『T.R.Y』 井上尚登/著 詐欺師の井沢修は、中国で詐欺の失敗をして入っていた刑務所で
暗殺者に命を狙われたところ、同室の関虎飛(グァン・フーフェイ)に助けられた。
関は伊沢を助けることを条件に、革命のための武器の調達を要請した。
それも「騙して」。騙し騙されの世界の中、果たして伊沢はターゲットを
騙すことができるのか。

この作品を読んで去年の六月に実際にやってしまったのが、
中国茶10種類のまとめ買い。「プーアール」「菊花プーアール」 「太極珠茶」「ジャスミン茶」「黄金桂」「キンモクセイ茶」「白毛茶」
「牡丹茶」「ロンジン茶」その後も「凍頂烏龍茶」や「ジャスミン龍珠茶」
などを買いました。
それというのも、そもそものきっかけがこの作品に出てくる
中国革命家の関虎飛(グァン・フーフェイ)、
自称「関羽の血を引いているらしい」おじさん。
相当なお茶好きで、中国でイギリス人を騙す時の下準備の時にも
おいしいお茶を入れ、主人公たちと共に革命に必要な武器を騙し
取るために向かった日本でもバッグの中にはしっかりと愛飲の
お茶を入れていたほど(日本についた後に小春おばあちゃんへの
土産と称して主人公に奪われましたが)彼の入れたお茶を飲んでみたいと
思うと同時に、いつか彼のようにお茶を入れてみたいと思う作品です。
それと時々出てくる点心もおいしそうなので、
この作品を読み終わった後に中華街にふらっと行きたくなります。
(日文2年 柿沼友香)
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