フェリス女学院大学附属図書館読書運動プロジェクト「フェリスの一冊の本」
38-6・人生
2006年11月30日発行読書運動通信38号掲載記事6件中6件目
特集:人生
紹介:宮沢賢治の本〜第6回
お知らせ:イベント
おわりに
さて、今回のテーマ「人生」は如何でしたか?
今号の通信で紹介した中に、皆さんの人生にとって役立つ本、
道しるべとなる本はあったでしょうか。
「人生は歩きまわる影法師、あわれな役者だ」と
『マクベス』の中でシェイクスピアが述べているように、
人生とはかくも謎に満ちたものです。
 私は、人生とは人間の生命そのものであり、
ヒトをヒトたらしめているものであって、
人間の命の数だけそれぞれの人生があると思います。
別の言い方をすれば、人生とは、今まで自分の生きてきた時間であり、
これからの未来に待つ長い時間でもあり、そして、今この瞬間でもあると思います。
 そんな重大なテーマの本を選ぶのは正直なところ、とても困難な作業でした。
偉大な先人の伝記、作者の人生観の書かれたもの、などなど。
きっと、世の中には、私たちがまだ出会ったことのない、
すばらしい本がたくさんあるでしょう。それらの本の中にも、
皆さんの人生の糧となる本がいくつもあるに違いありません。
 皆さんも私も、これから人生と言う名の先の見えない長い道のりを1人で、
時には誰かと寄り添いながら歩き続けていくことでしょう。
その道の途中では、困惑し、歩みを止めてしまうことがあるかもしれません。
深い悩みに捕らわれ、苦悩し、引き返したくなることもあるかもしれません。
そんなとき、作者の思いや、偉大な先人達の英知がこめられた1冊の本は、
きっと、行く手を指し示し、照らしてくれる灯りとなると思います。
 これからも読書運動プロジェクトメンバー一丸となりまして、
皆さんと本の出会いのお手伝いをしていきたいと思います。 
   (日本文学科2年 矢島陽南子)
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