フェリス女学院大学附属図書館読書運動プロジェクト「フェリスの一冊の本」
2006年度を振り返って9
このタイトルは1〜13まであります。
1年間の活動を通して学んだ事  日本文学科1年 加藤絵美子
私は、この読書運動プロジェクトという活動を通し
色々なことを1年間通して学びました。今年のテーマであった
宮沢賢治の作品は、今まで私があまり読むことがなかったものでした。
この活動を通して、たくさんの作品を読んだり、宮沢賢治自身について
調べてみたりすることで、視野を広げることができたと思います。
 読書会では、宮沢賢治の童話の世界をよく深くよむことができました。
今までこのように先生方を囲んで意見を述べ合って皆で読むということは
あまりしたことが無かったので、様々な解釈や視点から見ることができて
とても勉強になりました。秋の合宿では、実際に岩手県の花巻に行き、
様々な資料や場所を見ることで宮沢賢治自身のことを知るだけでなく、
童話の世界の素を感じることが出来ました。上映会では、
ますむらひろし版「銀河鉄道の夜」という映画を見て、その世界を
よりイメージしやすくすることができました。
 宮沢賢治の世界はとにかく不思議で、頭で理解をするよりも感じるような
作品に思えました。しかし、頭を使って理解してみると、
鉱物の表現であったり、宗教であったり、様々な観点から描かれている
ことが分かりました。宮沢賢治の描いたイーハトーブ童話は、
子供の為の童話でありながらとても奥が深くて、メッセージも
強く感じられました。それが、可愛らしい動物たちや、
夢のある世界を通して、しっかりと伝わってきました。
 この活動では、そのテーマとなる作品だけでなく、その作品を
生み出した作家やその作品が生れた環境など、色々なことを同時に知る
ことが出来ました。さらに、私たちだけがより深く学ぶだけではなく、
よりたくさんの人に発信していけるように、より多くの人に
参加してもらえるように、来年度は、積極的に努力し
活動していきたいと思います。

オープンカレッジ連携「セロ弾きのゴーシュ・風の又三郎を読む」公開講座
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