フェリス女学院大学附属図書館読書運動プロジェクト「フェリスの一冊の本」
2005年度特色ある大学教育支援プログラムポスターセッションについて
 2005年度文部科学省「平成17年度特色ある大学教育支援プログ
ラム(特色GP)」に、本学附属図書館読書運動プロジェクト「フ
ェリスの一冊の本」が採択された。
 昨年7月の選定結果発表後、全国7会場(横浜、福岡、広島、名
古屋、札幌、京都)で採択された各大学の取組を紹介するためポ
スターセッションが開催されたが、横浜会場に加藤図書館事務室
長が、福岡会場に鈴木スタッフが、名古屋会場には三田村図書館
長と中村スタッフが参加し、私は11月23日に京都国際会議場で開
催された、最終回の第7回目に参加した。
 西日本のメイン会場として位置付けられた京都会場は紅葉の季
節と重なり、予想どおり多くの来場者があった。会場では採択さ
れた各大学がブースを設置し、ポスターとパンフレット等で取組
みを紹介するのだが、各大学とも、彩りよく人目を引くよう、ポ
スターの貼り方や資料のセッティング等を工夫し、個性を表現し
ていた。ポスターセッションはシンポジウムと同時開催であった
ため、シンポジウムの休憩時間には参加者(京都会場では472名)
が一挙に来場し、会場が狭く感じられるほどの活気に溢れていた。
 来訪者は午前中と、夕方のシンポジウム終了後が特に多く、当
館のブースにも多くの来訪者があった。すで行われていた横浜及
び名古屋会場でも「フェリスの一冊の本」についての質問が多く
出されていたが、京都会場でも、当プロジェクト発足に至る過程
や、「読書離れ」という現状にいかに向き合い、読書への関心を
持たせていくのか、どのような企画・活動によって学部・学科を
超えた全学的な取り組みに発展させて行くのか等について、さま
ざまな質問が上がった。
 当プロジェクトは読書離れを食い止めるための活動として、学
生が企画し教職員がサポートする形で運営されてきた。長く続け
るべきだという力強い声援をいただいたことや、他大学の図書館
から講演を打診されたことなど、この活動が多くの人に強い関心
を持たれていることに手ごたえを感じたが、同時にもっと積極的
に広報活動を展開していかねばならないとも思った。
 当プロジェクトでは、学生向けに行ったアンケート結果にそっ
て年間テーマを決め、それらに関連する様々な活動を行ってきた
が、今後、当プロジェクトに参加した学生が、読書を通じて外部
へと発信し、社会との関わりを広げていかれるようになれば願っ
てもないことである。また、本・出版・製本等への興味が、就職
活動にも結びつくようになればとも考える。
 今回ポスターセッションに参加して、事前準備はしていたもの
の、1日中緊張の連続で、昼食も摂れないほどであった。つたな
い説明ではあったが、この取組みが来訪者の方々から高い評価を
得ることができ、大変嬉しく思う。微力ながら、このポスターセ
ッションに参加することができ、感謝している。
(附属<>図書館 石巻 恵美子)


ポスターセッション、展示の様子
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