フェリス女学院大学附属図書館読書運動プロジェクト「フェリスの一冊の本」
2005年度を振り返って-3
・2005年度を振り返って  日本文学科3年 三浦翠

 この1年間は「ファンタジーを読む」というテーマのもとに活動し
てきました。このテーマは、学生にアンケートを行い決定した初め
てのものです。前期を西洋のファンタジーとし、『魔法使いハウル
と火の悪魔』を、後期は東洋のファンタジーとし『雨月物語』を一
冊の本として活動しました。
 私は子どもの頃からファンタジーが好きでしたので、今年のテー
マでの活動を大いに楽しみました。ファンタジーは、一瞬にして自
分を違う世界へと連れて行ってくれます。私がファンタジーと出会
ったのは幼稚園の先生が『エルマーの冒険』を読んでくれたのがは
じまりです。私もエルマーのように龍の背中に乗ってみたいと思っ
たのを今でも覚えています。私は小さな頃から龍が好きだったよう
で、龍が登場する話を好んで読んでいました。今でもその傾向に変
わりはなく、龍がでてくるというだけで買ってしまいます。そのせ
いか、ヤマタノオロチや大物主などの蛇神も好きになりました。架
空の世界、架空の動物、いるはずもないものに憧れるのは人間の性
なのではないでしょうか。特に子どもは想像力が豊かなのでよりい
っそうそういうものに憧れるのではないでしょうか。
 沢山のファンタジーが世の中に出てきています。その中からお気
に入りの1冊と出会うのはとても素敵なことだと思います。ファンタ
ジー好きとして、これからも私のファンタジーを探すべく、読んで
いこうと思います。
 最後になりましたが、今年度の代表として至らない点が多々あっ
たことと重います。そんな私を見捨てず支えてくださった図書館職
員の皆様、三田村先生、本当に有難うございました。

・2005年度を振り返って  日本文学科3年 八ツ田加寿美

 読書運動プロジェクトに参加して3年が経ち、活動を引っ張ってい
く立場になった今年は過去2年間とはまた違った面から読書運動プロ
ジェクトを見ることが出来ました。引っ張っていく立場として至らな
い点も多々あったと思いますが、3年目の今年もとても楽しく活動が
出来ました。
 今年は「ファンタジー」とテーマを決め前期は“西洋のファンタジ
ー”として『魔法使いハウルと火の悪魔』を、後期は“東洋のファン
タジー”として『雨月物語』を一冊の本として取り上げ、昨年度同様
に読書会、講演会、座談会、朗読会など様々な企画を開催しました。
これらに先駆けて映画上映会なども行いました。どの企画も無事やり
遂げることができたことは本当に良かったと思います。
 また大学祭では、例年通り図書館ウォークラリーを行い、今年も大
盛況をおさめることが出来ました。けれど、反省点も多く来年度はそ
れを改善するようにしなくてはいけないとも思いました。私達学生メ
ンバー、図書館の方々、諸先生方、そしてウォークラリーに来てくだ
さる方々みんなが心から楽しめ、「いい大学祭だった」と思っていた
だけるように努力していきたいと思います。
 今年は忘れてはいけない大きな変化があった年でもありました。そ
れは文部科学省平成17年度特色GPに採択されたことです。このプロジ
ェクトが出来上がってからまだ数年と短い活動期間の中であるけれど
も、この活動を認めていただけたということにとても嬉しく思ってい
ます。来年度も、新しいことにも挑戦したりなど、このプロジェクト
での活動の幅を広げつつ、学内の皆さんにこの活動があることを知っ
ていただき、そして新しいメンバーも増え、ますます活気づくことが
出来たらと思います。そして、様々な活動を通して自分の世界という
ものを広げることが出来たらいいなと思います。


画像は大学祭企画図書館ウォークラリー受付の様子
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