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今年度、そして来年度に向けて 日本文学科2年 溝田弥生
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村上春樹は、
一部に作品をよく読みこむファンを持つ作家であるらしい。
わたしの周囲にいた村上春樹のファンに
作品のどこが好きかたずねると、
何時間でも話せそうな調子で熱く語ってくれた。
最初は理解できなかったが何冊も読んでいくうちに
面白いと感じるようになっていった、とか、
その文章が良いということだった。
彼女の話から、ほんとうに好きで
深く読み込んでいるらしいことが伝わってきた。
今年は、そんな村上春樹の『風の歌を聴け』を
1年間のテーマとして取り上げた。
作品中には1970年代の世界が広がっており、
1970年代の流行やファッションに関するイベントを
行うこともできた。
また読書運動プロジェクトメンバー以外の方の協力も得て
作中に登場する多くの音楽を集め、イベント時に流すこともできた。
教授を中心としたバンドに演奏をしていただいた今回の講演会は
好評だったので、またお願いしてみたい。
協力してくださった方々には本当に感謝している。
読む以外の観点から読書を広めるきっかけに
なったのではないだろうか。
作中の世界を垣間見ることができ、面白かったと思う。
ただ、今年の活動は中途半端になってしまった感がなくもない。
上に記したような読者のいる手前、中途半端なことはできないと
腰が引けてしまったのかもしれない。
イベントに意見して貰えたなら、それは私たちにとって有益なことのはずだ。
気持ちの面で一歩引いてしまったとしたら、 もったいなかったと思う。
今は思いつかないがやり残したこともあると思うので、
またいつか村上春樹を取り上げて活動できたらと思う。
今年度の反省を活かして来年度以降の活動につなげていきたい。
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