フェリス女学院大学附属図書館読書運動プロジェクト「フェリスの一冊の本」
2002-1活動報告書 趣意書
フェリスの一冊の本 2002
 フェリス女学院大学図書館は、学生のみなさんにこれまで
以上に本に親しんでもらうために、「フェリスの一冊の本2002」
と題する読書プロジェクトを始めました。
本大学に所属する教職員・学生全員が、毎年、共通の一冊の本を
読もうというものです。 今年度はイランの映画監督モフセン・マフマルバフ著(武井みゆき・渡部良子訳)、
「アフガニスタンの仏像は破壊されたのではない、恥辱のあまり崩れ落ちたのだ」
を選びました。

 このプロジェクトの新しさは、この本の読書運動を推進するだけでなく、
この本が扱った様々なテーマを多角的にとらえ、活字以外のメディアを
活用した催し物が連動することにあります。たとえば、アフガニスタンの歴史、
政治、生活や自然、宗教など関する講演会、写真展。
またアフガニスタンの日常品の展示会やマフマルバフ監督の映画・ビデオ上映会
が予定されています。さらにアラブ音楽の演奏・講演会、
この本に着想を得た学生による作曲発表、朗読会なども企画中です。
これらの催し物を一年間継続することによって、絶えずみなさんに
この本への注意を喚起するとともに、さらに一歩進んで、
他の関連書物の読書へと誘うことができたら、と願っています。

 このプロジェクトは市民全員が一冊の本を読もうというアメリカの諸都市の
運動からヒントを得たものです。この運動はシアトル市から始まり、
シカゴ市で大きな成果を上げ、今そのほかの都市にも広がりつつあります。
私たちプロジェクトチームは、この運動を通じて、みなさんが読書に
いっそう親しむことができたらと願っています。
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