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読書会報告 (文学部日本文学科4年・高橋由華)
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2002年度読書運動プロジェクトにおいて最も多く行われたのが、「読書会」であった。
読書会は前期後期各5回、1年間で10回ほど行われた。少しの時間であったが、
先生方や学生が集い、一冊の本やテーマについて話し合うという、非常に有意義な
時間を持つことが出来たといえるだろう。
前期はチューターにアフガニスタンでの生活経験もあるジェフコット先生を迎え、
2002年度の「一冊の本」とされていたモフセン・マフマルバフ著「アフガニスタンの
仏像は破壊されたのではない、恥辱のあまり崩れ落ちたのだ」を読み進めていった。
実際のアフガニスタンについてご存知でいらっしゃるジェフコット先生が
いらっしゃったことにより、ニュースなどでは浮き彫りにならないアフガニスタンの 現実や文化を学ぶことが出来た。
また、後期は一冊の本からは少し離れ「本により親しむ」ことを目的とした読書会を
行った。「一番好きな本」「今私が読んでいる本」等のテーマを毎回定め、参加者が
テーマに沿った本を持ち寄り、読書会を進めていった。毎回異なったテーマを
掲げることで、非常に多岐にわたった本が紹介され、参加者からは読書の幅が
広がったという反響があり、また学生の興味のあることを取り上げるという点では
2003年度読書運動プロジェクトのひとつの足がかりとなったのではないだろうか。
一年間を通して上記のような活動を行ってきたが、学生の関心の薄さゆえか参加者が あまり多くなかったとは非常に残念であった。しかし、そのことがより多くの
学生に参加してもらうためにはどうするべきか等、翌年度に向けての課題を見出す
きっかけとなった。
また、読書会で取り上げられた本を学生に紹介してみてはどうかという意見や、
可能な限り図書館にいれることは出来ないかというような意見も出ていたがこれらの
意見を2002年度中に実行に移すことが出来なかった。しかし、このような要望は おおく出されていたため、今後実現させていけたらよいのではないかと考えている。
(文学部日本文学科4年・高橋由華)
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