フェリス女学院大学附属図書館読書運動プロジェクト「フェリスの一冊の本」
2002-5-2活動報告書 学生メンバー感想
読書運動プロジェクト 文学部日本文学科3年 伊東真希
 昨年度の読書プロジェクトはアフガニスタンのことを中心に行われました。
一昨年に起こったNYのテロ事件9・11の出来事もあり、世界情勢も緊迫し、
その最中に出されたモフセン・マフマルバフ氏の著書は大変興味深いものでした。
また、読書会では実際にアフガニスタンでも生活経験の有る先生や、講演会の講師の
先生方からニュースなどの報道だけでは知りえないことを学び、自分勝手に
思い込んでいたアフガニスタンのイメージや、報道から与えられた事実かどうかも
わからないものを打ち消し、戦争や平和についての新たな考えを持つことができました。
 講演会の中で特に印象的だった出来事は、初めて目にし、手にした地雷です。
地雷は危険であり、今なおどこに埋まっているのかもわからなく、多くの人々が
地雷によって命を落としたり、体の一部を失ったりしていることは知っていました。
しかし、私自身はその危険だと認識している地雷に対しての知識はまったくなく、
撤去しようにも金銭的負担が多いこともあり、未だにそのままにされているという
事実は知りませんでした。
 以上のことから、前期の読書プロジェクトは私にとってこのようなことから今までは
あまり興味を持たなかった世界というものを認識するよい機会になったと思います。
 後期の読書プロジェクトで行われた新たな読書会は、参加者それぞれが、自分が
多くの人に読んでほしいと思う本や、お勧めの本、面白い本などを紹介するという
形式で行われました。私自身読書が好きだということもあって、自分の好きな本を人に
紹介するという場が与えられて大変よかったです。また、その日に紹介された本を、
学校帰りに買って帰りその日のうちに読んでしまったということもあったりも
しました。今後もこのような機会が増え、多くの学生が参加し、お互いの意見や
感想などを言うことのできる場が増えることを期待します。
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