フェリス女学院大学附属図書館読書運動プロジェクト「フェリスの一冊の本」
2002-5-4活動報告書 学生メンバー感想
読書運動プロジェクト 国際交流学部国際交流学科2年 小塩千恵美
 私は2002年度の春から前期のあいだ、読書プロジェクトに携わらせていただきました。
参加したきっかけは私の所属するWEP International Study Clubの会長を
していた中條明日香の誘いからでした。プロジェクト企画にあたって梅本先生から
中條に「やってみないか」というお話をいただいたのが始めだったと思います。
立ち上げの際に私の部からは4人が参加しました。主に参加したのは2002年度前期でした。
春休みの企画会議にて今後の予定や読書を通してどんなことができるか、読書会は
どのような形で行うのかなど運営の具体的なことを話し合いました。しかし新しい
企画だったことと、どのくらいの学生が集まるかなどわからないことも多く話が
なかなか進まないこともありました。
 私がやらせていただいた一番大きなものが読書会オープニングイベントの司会の
お仕事でした。この日は予想以上に多くの学生がキダ―ホールに来ていて、とても
緊張したのを覚えています。この講演では読書会のメインテキストとなる
「アフガニスタンの仏像は破壊されたのではない、恥辱のあまり崩れ落ちたのだ」に
沿って、注目の集まる9・11後のアフガニスタンについてお話を聞かせていただきました。
空爆で荒れ果てる以前の緑豊かな山々や、美しいモスク、テロ以降の人々の
苦しい生活の様子を写真で見せていただき、知らなかったアフガニスタンの様子を
窺うことが出来ました。またテキストの朗読はアンケートでも評判がよく、本を読む
以上に筆者の悲しみやつらさが伝わったと思います。オープニングイベントに来ることで
本に興味をもったと言ってくださる方もいて嬉しく思いました。司会をしていて
難しかった点は、講演会の初めと終わりに音楽学部教授の演奏があったことです。
私は今までに音楽演奏の入った講演会というものを経験したことがなかったので、
どのように流れをつなげばいいのか、イメージを持つのが大変でした。この問題は
図書館の加藤さんにお手伝いいただいて何度かの打ち合わせや、原稿をチェック
していただく中で自分なりのイメージを持てるようになったと思います。演奏も先生方が
本の内容から会う曲を選んでくださったもので、オープニングイベント全体が
本を中心としたまとまりのある雰囲気で統一されているように感じました。一冊の
本からのイメージを音楽などさまざまな分野に広がっていくのだと実感しました。
 プロジェクトに参加したことで手にとったことのない新しい本を読む機会と
アフガニスタンについて、生活をした方の視点での知識を得ることができたので
よい経験だったと思います。
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