フェリス女学院大学附属図書館読書運動プロジェクト「フェリスの一冊の本」
2002-5-6活動報告書 学生メンバー感想
読書運動プロジェクト 音楽学部学理学科2年 有田恭子
 一冊の本を読んで、そこから得た何かを材料に曲を作る、ということは、とても
難しいことなんだなあ、と、つくづく思いました。こういうことを試みたのは初めてで
あった、というのもありますが、まずテーマが“アフガニスタン問題について”で
あった、というのも、かなり頭を悩まされた理由の一つです。なぜかというと、
その問題について、あまりくわしく事情を知っていなかったからです。しかし、こういう
ことをいざやってみると、TVでニュースを見るだけでなく、図書館へ行って、
その国についていろんな資料を集めたりして、もっとその問題について深く考えるように
なりました。そういう点では、自分の中での大きな進歩だったと思います。
 わたしは、子どもに関係する曲を作りたかったので、得にアフガニスタンの子供達の
写真集を参考にしました。まず、びっくりしたのは、子供達の生き生きとした
表情でした。わたしは、‘きっと悲しい瞳の子供達がたくさん載っていて、見ている
こっちでさえ、泣きたくなっちゃうんだろうな・・・’と思っていました。しかし、
そこにいた子供達は、どこの平和な国にもいるような子供らしい、ピュアでキラキラ
輝いた表情をしていて、見ている私を魅了したんです。本当に意外でした。ときには、
牧草を運んだり、川に水を汲みにいったりしている一生懸命で厳しい表情の姿もありました。
しかし、後ろのとてもきれいな緑が、そうしたのか、そんな仕事中の子供達も輝いて
見えました。そういうところからも、無罪の子供達や、国民達が、こんなにひどい目に
あって、苦しい生活を強いられているという事実を私たちはもっと真剣に受け止めて
平和な外交について、考えていかなければならないと、改めて感じました。
その写真集から感じた子供の透き通るきれいな瞳をテーマに、今回私が手がけた曲
《子供の瞳》を作れたと思います。
 今回のプロジェクトに参加させていただいて、とてもいい経験になりました。音楽の
面においても、社会的な面においても、まだまだ勉強不足だと実感します。
この経験を生かして、3年になっても意欲的にいろんなことに参加していこうと思います。
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