フェリス女学院大学附属図書館読書運動プロジェクト「フェリスの一冊の本」
2002-6活動報告書 後記(事務局報告)
2002年度読書運動プロジェクト報告書 事務局 後記 大学附属図書館 読書運動プロジェクト担当 加藤庸子
04/01/15

 2001年5月に緑園本館が新築オープンして以来、図書館の利用者は増加の一途を
たどっています。2002年度は貸出冊数枠の拡大や、8月および試験期間の開館時間
延長など、利用者サービスの向上に努めてまいりましたが、それに加えて大学としては
全国でも類を見ない新しいタイプの読書運動を立上げ、学生の皆さんが更に読書に
親しめるきっかけを提供してきました。この読書運動は学生の活字離れに対する
危機感もさる事ながら、趣意書にもあるように教養と専門知識を持ちあわせた市民を
社会に送り出すという大学の使命に鑑みた大学らしい「文化活動」を目指したもので、
図書館運営委員会で方針をまとめ、学生メンバーを募りチームを結成して活動しました。
 簡単に読書運動の経緯をご紹介します。

 2001年11月 図書館運営委員会において、梅本直人助教授よりシカゴ市の
       公共図書館読書運動を参考に提案される。
        「一冊の本を皆が読む」「一冊の本を核として多角的なプロジェクトを」
 2002年1月 小委員会による課題図書選定
        M.マフマルバフ著『アフガニスタンの仏像は破壊されたのではない、
      恥辱のあまり崩れ落ちたのだ』現代企画社
 2002年2月 活動方針決定
        名称:図書館読書運動プロジェクト「フェリスの一冊の本2002」
        大学附属図書館としての運動、読書への動機付けとしてのイベントなど
 2002年4月 プロジェクトチーム結成
        学生メンバーによる運営
        オープニングイベントを開催
        以後実績一覧の通り各種イベント・読書会を実施
 2002年6月 「私立大学教育研究高度化推進特別補助−教育・
        学習方法等改善支援経費」補助金申請
 2002年12月 補助金採択通知
 2003年3月 報告書作成

 一年間を通じ講演会、音楽会、展覧会、読書会、ホームページの作成など、かなり広範囲に
多様な活動を展開しましたが、図書館は運営委員の先生方と学生メンバーによる
プロジェクトチームの事務局として、実質的にほとんどすべての活動の実行を支援
してきました。図書館で500冊買い取り割引価格で販売した課題図書は、最終的には476冊
売れました。これだけ多くの人々が共通の一冊を読んだのです。課題図書の選定、
イベント開催日時の設定、PR方法、チームとしての運営方法など反省点は
いくつもありますが、今年度の経験を生かし、毎年手法を変えながら一人でも多くの方の
読書への橋渡しができることを願ってこの運動を続けていきたいと思います。
 最後に、この読書運動にご協力いただいた大学各部署及び演奏委員会に感謝いたします。

読書運動プロジェクト
フェリス一冊の本 2002

2003年3月31日発行

編集・発行
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