 |
2007･活動報告書・読書会-2
＊この記事は1〜5まであります
|
 |
|
|
| 第二回読書会『DIVE！』を読む
|
|
5月24日に行われた読書会では、図書館長の三田村雅子先生を
ナビゲーターとしてお迎えし、森絵都さんのスポーツ青春小説
『DIVE！』を取り上げたところ、読書運動プロジェクトメンバー
の他に、1名の一般学生が参加してくれました。
『DIVE！』は、水泳競技の「高飛び込み」が取り上げられてい
ます。飛び込みは、わずか1.4秒という、一瞬の空中演技の正確さ
と美しさを競うスポーツです。その一瞬に魅了された少年たちの、
友情と信頼、そして勇気が読みどころの作品です。
経営難により存続の危機が迫っていた「ミズキダイビングク
ラブ」を救うために、そこに通う3人の中学生たちがオリンピ
ックの日本代表選手になって、クラブ閉鎖を画策する親会社を
説得しようとします。彼らは翌年のオリンピック選考会に向けて、
厳しい練習を重ねるうちに、成長していきます。
この物語は数年前にラジオドラマ化されたり、第52回小学館
児童出版文化賞を受賞するなど、読書会で取り上げる前から
知っていた学生も何人かいました。今回の読書会では、主人公
たちが友情によって人間的に成長していく部分に感銘を受けた
という人が多数いました。また、作品には描かれていない、
水の中にいる時（DIVEした後）の登場人物の心境も読んでみた
かったという声があがるなど、新しい視点での感想や、違う
角度からの読み方なども知ることができ、語ることで作品を
より深く理解することができました。
一方で、今後の課題もいくつかでました。一つ目は昼休みと
いう短い時間に開催されるので、次の授業に支障がでないよ
うに読書会を終わらせるため、司会進行の工夫をすること、
二つ目は、一般学生が参加してくれることで、意見の交換も
充実するし、本の新しい一面を発見する機会にもなると思う
ので、プロジェクトメンバー以外の人が疎外感を感じずに楽
しく参加してもらえるような雰囲気作りをすることです。
まだ読書会に参加したことのないみなさんも、自分の好きな
本が取り上げられた時や、興味のある本が取り上げられた時
などは、是非参加してみてください。
報告・感想 国際交流学科 1年 内藤祐実
|
|
