 |
2006年5月31日発行読書運動通信32号掲載記事9件中4件目
特集：1・就職／2・書店のオススメの本
お知らせ：私たちの今を読む／読書会・イベント・募集
|
 |
|
|
| 『夢を叶える夢を見た』 内舘牧子 著 幻冬社文庫
|
|
人には安定を願う心と冒険を願う心が同居しているものですが、
夢を実現するために行動を起こした人と、
夢を夢で終わらせた人の違いはなんでしょうか。
1948年生まれの著者は、会社勤めをしていた10数年の間、
脚本家になるという夢を捨てきれず、現実と夢との間で
さまざまに思い悩んでいたそうです。
そんな彼女が、夢を実現した人と、実現させようとしている人に
インタビューし、その内容をまとめたのが本書です。
夢を実現させて充実した人生を送りたいと願うのは、
若い学生の皆さんにとっては当然のことだと思います。しかし、夢の実現には
現実からのテイクオフが必要で、それはときにリスクを伴うこともあり、
決断には勇気が必要になる場合もあるでしょう。夢の実現のために
行動することがいいことで、
夢を夢で終わらせるのが
悪いことだというのではありません。
その判断を能動的に行い、より後悔しない生き方ができるかどうか
こそが重要なことなのです。
夢をかなえるために離陸するまでの苦悩、実現に向かいつつあるよろこび、
そして充実した人生とは何か。そういったものをあますところなく書き出した、
勇気付けられるノンフィクションです。
(図書館 鈴木明子）
|
|
