フェリス女学院大学附属図書館読書運動プロジェクト「フェリスの一冊の本」
35-4・図書館員のオススメの本
2006年8月31日発行読書運動通信第35号掲載記事7件中4件目
特集:1・前期の活動を振り返る
特集:2・図書館員のオススメの本
感想文:「永訣の朝・朗読と講義」を聴く
紹介:宮沢賢治の本第3回
本学図書館で働くスタッフに、オススメの本を聞いてみました。
長い夏休みのお供にいかがでしょうか。

★『子どもは判ってくれない』
      内田樹 著 文春文庫
(所蔵なし)
2001〜2003年まで、著者が自身のウェブサイト上に書き溜めた
時評的エッセイをまとめた本です。 著者の言う「大人のものの考え方」
としての主張は、例え話などが面白く、一貫して筋が通っていて、
とても納得させられます。 「大学で身につけるべきこと」などについても
触れられていて、学生の皆さんに是非読んでほしい1冊です。
(I・S)

★『ハッピーバースデー』
青木和雄・ 吉富多美 著 金の星社
請求記号 RP||アオキ  資料番号  190412270 緑園2階
母親から言葉の暴力を受け、声が出なくなってしまった少女の話。
兄、祖父母、教師などたくさんの人の協力を得て少女は徐々に回復していきます。
また母親にも変化が表れ始め、母娘の再生と虐待について深く考えさせられます。
(A・Y)

★『3びきのぶたたち』
デイヴィッド・ウィーズナー 著  江国香織 訳 BL出版
請求記号 E||W 資料番号 103362780 緑園4階
童話『三匹の子豚』を元にした絵本。
ページ全体を使った自由な構成と途中から脱線してく様が魅力的です。
他の有名な童話、小説もちらほら出てくるので2度楽しめます。
(A・Y)

★『かわいいからだ』
        寺門琢己 著 幻冬舎文庫
(所蔵なし)
小説ではありませんが、女性の身体について、主に骨盤の周期等について
かかれている本です。絵や、マンガも入ってて読みやすいと思います。
たまには自分の身体について、知ってみるのも良いのでは?
(B・E)

★『クライマーズ・ハイ』
      横山秀夫 著 文藝春秋社
請求記号 RP||ヨコヤ 資料番号 190393060 緑園2階
日航機墜落事故が題材になっており、決して軽くは読めませんが、
ぐいぐい引き込まれました。最後に『クライマーズ・ハイ』の
大きな意味を感じ取ることができます。  
                  (Y・R)

★『キリンと暮らす クジラと眠る』
  アクセル・ハッケ 著 ミヒャエル・ゾーヴァ 絵
那須田淳 木本栄 共訳 講談社
請求記号 944||H11 資料番号 103265630 緑園4階
生き物への素朴な疑問に答える、情緒あふれる博物学入門書。
挿絵もかわいい。
(S・N)

★『銀の匙』
             中勘助 著  岩波書店
請求記号 BG||51||1  資料番号 102652720 緑園1階
  幸福な幼少時代を彷彿とさせる、ノスタルジックな作品。
(S・N)
★『押絵の奇蹟(夢野久作1889-1936 収録)』
夢野久作 著 筑摩書房
請求記号 918.6||C44||22 資料番号 102032970 緑園4階
昭和初期の、背筋がぞっとする怪奇(?)作品です。
文体は古めかしく、不思議な世界を堪能できます。蒸し暑い夏の夜にどうぞ。
(S・E)

★『青の時代』
           三島由紀夫 著 角川書店
請求記号 918.6||Sh97||8  資料番号 101514190 緑園4階
東大生が今でいうサラ金を始め、大成功を収め頂点に上りつめたが・・・
という実話に基づいて書かれた小説です。50年ほど前の作品ですが、
時を経て、この主人公とホリエモンがかぶります。
(S・E)

★『バッテリー』
         あさのあつこ 著 角川文庫
請求記号 RP||アサノ 資料番号 190420350 緑園2階
特にコメントは不要かと思いますが、 大人が読んでも考えさせられる作品です。
2007年春、映画公開決定です。
(S・E)

★『女王陛下のロンドン』
   ハービー・山口 著 講談社文庫
(所蔵なし)
70年代〜80年代のイギリスを背景に、写真家を目指す著者の
青春がつづられている。ミュージシャンとの交流など、
当時のロンドンでの下積み時代の経験が、写真家としての
現在の彼の活動につながっていることがわかる。
爽やかな希望を感じる1冊。
(H・H)

★『貴方には買えないもの名鑑』
   原田宗典 著 集英社文庫
(所蔵なし)
いつもの小心者エッセイとは一味違う、架空のへんてこ
アイテムをめぐるエッセイ。架空なのに実在する気がする。
馬鹿馬鹿しさと笑いの末に、最後は自分に立ち帰らせてくれる、不思議エッセイ。
(H・H)

★『明日の記憶』
             萩原浩 著 光文社
(所蔵なし)
アルツハイマーと診断され、他人事だと思っていた苦しみが
自分の身にふりかかる。記憶がなくなる前に果たさなければならないこととは?
(I・E)

★『聞き屋与平』
           宇江佐真理 著 集英社
(所蔵なし)
   人の話を聞く「聞き屋」という妙な仕事をはじめた与平が、
人の色々な人生にかかわっていく。
(I・E)

  ★『秋の森の奇跡』
           林真理子 著 小学館 
(所蔵なし)
大人の女性にとって、肉体を介在させない、
魂の触れ合うような恋愛は存在するか。
切なく、心が締め付けられるような心理描写はまさに圧巻。
(I・E)

★『ドミノ』
             恩田陸 著 角川文庫
請求記号 RP||オンダ 資料番号 190394100 緑園2階
   読み始めるともう止まらない!スピード感たっぷりで
ラストまで一気に読めてしまいます。爽快な気分を味わいたい方にオススメです。
(O・H)

★『対岸の彼女』
          角田光代 著  文藝春秋
請求記号 RP||カクタ 資料番号 190397350 緑園2階
テーマはベタですが、主人公の高校時代がとても切なく、共感できます。
(K・M)

★『メタボラ』
    桐野夏生 著  朝日新聞(朝刊)連載中
主人公2人の男の子の行動や会話がとっても面白いです。
連載途中の今から読み出すのはちょっと辛いので、
単行本になったら是非読んでみて下さい。
(K・M)

★『道は開ける』
  デール・カーネギー 著 香山晶 訳 創元社
請求記号 159||C19  資料番号 102767200 緑園1階
悩みを克服し、前向きに人生を歩んでいく方法が説かれた内容のものです。
悩みがあるときには、是非オススメです!
(N・T)

★『もてない男』
           小谷野敦 著 筑摩書房
請求記号 T||186 資料番号 102592180 緑園1階
小説ではありませんが、身につまされる内容でした。
      (N・T)

★『小説 真夜中の弥次さん喜多さん』
しりあがり寿 著 河出文庫・文藝
(所蔵なし)
2005年4月公開の宮藤官九郎監督の映画『真夜中の弥次さん喜多さん』の
原作コミックを漫画家自身が小説化しています。
フザケた絵とは対照的に哲学的な内容。
(S・A)

★『星々の舟』
           村山由佳 著 文藝春秋
請求記号 RP||ムラヤ  資料番号 190394060 緑園2階
 図書館の蔵書の中でも人気の高い、村山由佳の直木賞受賞作品です。
村山由佳は青春の甘酸っぱいストーリーを多く書いている作家ですが、
この作品は登場人物の戦争体験など考えさせられる描写もあり、
他の作品とは一味違った深みのある内容です。
(Y・A)

★『青のフェルマータ 』
        村山由佳 著 集英社
請求記号 RP||ムラヤ  資料番号 190366970 緑園2階
同じく村山由佳の作品です。 家族内の不和が原因で心に傷を負った少女が、
治療に効果的だというイルカとのふれあいを求めてオーストラリアの
島を訪れます。そしてそこに住む老チェリストから
「フェルマータ・イン・ブルー」という曲を贈られます。
その楽譜には全ての音に「フェルマータ」が書かれていて、
自分の思うままに弾かなくてはならないと指導をうけます。
オーストラリアの島でイルカと音楽に囲まれ、
主人公は次第に心の傷を癒していきます。読んでいると、
そこから本当にチェロの音が聞こえてくるような作品です。
音楽が好きな方にぜひ読んで頂きたいです。 (Y・A)

★『少女パレアナ』
エレナ・ポーター著 村岡花子訳 角川書店
請求記号 909.33||P83  資料番号 102628570 緑園四階
「よろこびの遊びをすれば(つらいことがあってもいいことを探せば)
幸せになれる」
自分自身が、壁にぶつかったときに読むと、元気になれます。
(T・M)
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