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2006年7月31日発行読書運動通信34号掲載記事7件中3件目
特集:絵本・児童書
お知らせ:「読み聞かせ会」報告
紹介:宮沢賢治の本〜第2回
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どうするティリー?
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レオ・レオーニ 著/谷川俊太郎 訳 あすなろ書房
所蔵無し(横浜市立図書館 所蔵有り)
これは、小さな知恵と勇気で世界を変えた一匹のかわいらしいネズミの
お話です。小さなメスのネズミのティリーが、あれやこれやと「壁」に向かって
奮闘するのです。この本にはティリーの、「壁」に対する好奇心、「壁」の
向こう側を思う想像力、そして「壁」を乗り越えようとする懸命な努力が
描かれています。彼女は一人で考え、仲間と協力し、挫折しながらも「壁」を
克服していきます。
私たちにとっても「壁」はあるはずです。自分たちの生活に支障はないけれど、
いつでも傍にある存在に疑問を持つこと、行動を起こすこと。いかに、他の人に
やる気を起こさせるか。常に考えることをやめずにいること。そしてそれが成功に
つながっていくこと。
こういった努力の大切さを、ティリーは思い出させてくれます。(日文3年 K)
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